
ベストアルバムの発売を経て、前作から約3年ぶりとなったYU-Aの4枚目のオリジナルアルバム『PURPLE』です。彼女の象徴とも言えるテーマカラーをタイトルに冠した今作は、ベスト盤以降に発表したシングル曲をあえて未収録とし、純然たる新曲(※通常盤のみFC限定盤収録の既出曲有)のみで構成された全15曲。自分自身と向き合い、葛藤した日々を乗り越え、アーテストとして一皮剥けたYU-Aの姿が映し出された作品となっています。
1.PURPLE(・∀・)<♪パーポー!パーポーパーポー!! というフレーズが印象的なアッパーでエキセントリックなタイトルチューン。
2.I hate you人生で1番嫌いな子に向けて書いたという攻撃的なナンバー。
“清楚系気取ってただのbitch”/“SNSでは別人ね” など、個人的にもある特定の人物を思い浮かべて共感できる部分の多い楽曲。
3.one love中1の時に出会った彼との、16年間に及ぶ青春ラブストーリーを綴った甘酸っぱいラブソング。“ママに嘘ついた時も”という歌詞も登場し、迷曲「ごめんね、ママ」で見せた親不孝っぷりを思い出します。
4.青春ショーヴィジュアル的にキツいものを感じさせるセーラー服姿を披露するMVも制作されたリードトラック。
ミリヤ的なやさぐれ感のある痛々しさに満ち溢れた青春時代を懐古するミディアムナンバー。
“きりないピアスの穴も ママの眉間のシワも アタシが刻んでいったの”と、ここでも親不孝エピソードを披露。
5.あなたは何も知らないおそらくYU-Aにとっては「そばにいて すぐ消えて。」的な存在であろうボソボソラッパー・童子-Tが、YU-Aの友人に会って、その子の話を基に歌詞を書き下ろしたミディアムナンバー。“2番目の女”の悲哀が綴られています。
6.子犬ちゃん可愛らしいタイトルとは裏腹に、別れた後もダラダラと関係を断ち切ることができない元彼との決別がテーマとなった楽曲。曲調はどことなく「忘れられない恋」を彷彿とさせる切なくもアッパーな仕上がりに。
7.UNLOCK「自分の殻を破る」ということを歌った、リリックもトラックも攻撃的な姿勢をうかがわせるナンバー。
8.Have a good dayポジティヴなメッセージが詰め込まれた普遍的な親しみやすさを持ったポップロックチューン。
9.Can’t Take My Eyes Off You~君の瞳に恋してる~言わずと知れたフランキー・ヴァリの超有名曲のカバー。何気に毎回カバー(的なもの)入れてくるよね。
10.最後でいいある程度の恋愛経験を積んできた主人公が、「恋はするのはこれが最後でいい。だから最高の恋がしたい。」と、臆病で不安な気持ちを抱えながら、新たな恋に悩む姿を歌ったバラードナンバー。
11.HAPPY?YU-A自身の趣味がトラックに投影されているというアップナンバー。
貪欲に幸せを求め続ける姿勢を歌ったポジティヴナンバー。
12.DE!!SHO!!YA!! feat.A.F.R.O2nd Album収録の「SAPPORO」に続く、故郷・北海道ご当地ソングが誕生。
同郷のユニット・A.F.R.Oをフィーチャーし、北海道ネタ満載のリリックで畳み掛けるアッパーチューン。
13.私のすべてシンプルなピアノ主体のトラックに乗せて、わがままな自分を愛してくれる周りの人々への感謝を歌ったバラードナンバー。
14.PRIVATEアルバムも終盤に差し掛かり、ここでメロウでラグジュアリーなセックスソングの登場です。
義務教育レベルの英単語を多めに散りばめてエロさをカモフラージュしたつもりの堂々たるセックスソングです。
15.MISSION my DUTY自分の生きる意味について歌った、決意表明的なナンバー。
トラックは声のみを加工して作り上げたアカペラ風で、独特な世界観を作り上げています。
オリジナルとしては3年ぶりとなった今作を聞いて、1番に感じた事は歌詞のいい意味でのやさぐれ感と親しみやすさ。決していい子ちゃんではない描写が多いんですが、むしろそれがよりリアルな感覚でリスナーの耳と心に届くのではないでしょうか。
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